放射線
放射線には宇宙や空気、食べ物などから出る自然放射線とレントゲン撮影やCTスキャン、原子力発電所などで生まれる人口放射線の2種類があります。(この2種類の性質に変わりはないです。)
日本人は、自然放射線を年間で約2.1mSv、医療での放射線は年間約3.9mSv受けているとされています。
その他に
飲食物から年間 0.99mSv
飛行機に乗ることで受ける量 0.1mSv
(東京-ニューヨーク 往復を想定)
胸のX線一回 約0.01mSv
CT検査一回 約10mSv
など
放射線は人間の細胞の中にある遺伝子を傷つけてしまいます。それが修復されないとガンの原因につながってしまう場合があります。(通常、傷ついた遺伝子は日常生活の中で修復酵素によって傷を修復しています。)
放射線量100mSvあたり一生涯で0.5%ガンを作るとされています。
参考:http://www.kangenkon.orghoushasen/index.html
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/etc/qanda01/
また、放射線量が比較的高い場所に行ったとしても滞在時間が短ければ一定期間内の放射線量の合計(積算線量)はあまり変わらないと調査で分かっています。
積算線量=滞在場所の空間線量×滞在時間
1分間では他に比べて高い所があっても、そこに滞在する時間が短ければ、1時間ごとでは、あまり大きな影響を受けていない事が分かったりもします。
なので、相対的に数字を見ることが重要になります。
(詳しくはhttp:josen.env.go.jpnasubinogimon/)
福島県では、県民健康調査を実施し、平成29年6月時点で推計結果は462.186人中5mSv未満が99.8%でした。
加えて、福島県産の農林水産物は出荷時期に放射能検査を実施し、基準値を超過した場合は、品目ごとに市町村単位で出荷が制限されます。厳しい検査を経て、安全な農林水産物が市場に流通しています。